熱気あふれる集会、危機感を共有

9月22日、「労働組合つぶしの大弾圧抗議集会」が大阪市内のエルおおさかで開かれた。参加した池田幸代さん(社民党)の集会レポートを、ご本人の承諾を得て転載させていただくことにした。

連帯ユニオン関西地区生コン支部に対する弾圧に抗議する集会に参加してきました。

めっちゃ熱い集会で、350人という会場に収まりきらない人たちが参加して危機感を共有しました。

重層下請構造の中で労働者の地位が低かった生コン業者の状況を改善するために、関西生コン支部が事業者と連携して協同組合をつくり、賃上げも実現してきたけれど、事業者側が労働組合を裏切ってレイシストを使って攻撃。そこに関西地区生コン支部をずっと目障りだと思ってきた国家権力も歩調を合わせた形でストライキという正当な労働組合の活動を「威力業務妨害」ととらえて労働組合側を弾圧してきている、という構図がわかりました。

ここまでくどくなくても少なくともストライキが犯罪構成要件に該当する、ということに疑問をもってほしいなと思います。

なかなかメディアがこの構図をきっちりと報道しないから、産経に出たような関西地区生コン支部が暴力集団みたいなフレームアップ記事が先行してしまう。警察が情報を優先的にリークした時点で怪しいと思ってもらいたいです。

業者側が自分らの儲けのためだけに、労働組合を切ったということだし、それに乗じて警察権力が労働組合側を「強要未遂」というわけのわからない罪名で身柄を拘束してるのって、あり得ない。

いずれにしても辺野古や高江に人を送ったり、北海道や沖縄にまでミキサー車を送ることのできる、連帯ユニオン関西地区生コン支部をものすご~く国家権力が嫌がっていることが分かりました。

なんと現在、20人が逮捕、勾留されているそうです。それもでっち上げの常套手段の「威力業務妨害」や先ほどの「強要未遂」って、安倍政権のお友だちが野放しにされている現状と比べたら、おかしくない?

しかも、沖縄もそうだけど、中心人物中の中心人物から身柄を勾留するやり方は山城博治さんたちを長期勾留した沖縄でのやり方と同じ。

集会で、たくさんの労働組合の執行部もスピーチしたのですが、大阪教育合同労組の大椿裕子さんは、「争議の時に関西地区生コンの旗があって、組合員が応援に来てくれたことで、ずいぶんスムーズに進んだことがある。活動で受けた恩は活動で返していこう」と発言したことは、ホントにそうだ!と思いました。

そして、業者側が使っているレイシストたちは、関生副委員長が逮捕された時も、テレビクルーと共に支部前にいて撮影していたそう。

社民党大阪府連の長崎由美子さんにお聞きしたら、関生は日本軍「慰安婦」の集会などに嫌がらせに来るレイシストたちにも知られていて、結局、敵の敵は味方みなたいな感じで、警察もくっついているんじゃないかと感じました。

何人も、仕事でお世話になった方々ともお会いできたし、こういう国家弾圧のような一番しんどい時にこそ、駆けつけるのは大事だと思いました。(池田幸代)