韓国建設労組と定期交流

11月8~11日、連帯ユニオンの代表団が韓国を訪問。韓国建設労組と交流した。

ソウル到着後、訪韓団はまず建設労組事務所で関西の生コン業界でつづく権力弾圧と業者団体との闘争について菊池委員長が報告した。

これに対し、韓国建設労組のチョン・ミノ委員長代行は「ストライキを理由に、資本と権力が組合攻撃を行う事態は韓国でも同じだ。私自身も恐喝や強要罪で執行猶予期間中だ」と激励してくれた。現在、韓国建設労組のチャン・オッキ委員長も、建設勤労者法改正を速やかに国会で成立させるよう求めた闘争で逮捕、長期拘留されている。

2日目は、民主労総(全国民主労働組合総連盟=韓国のナショナルセンター)の青年教育プログラムで韓国を訪問しているアジアの青年活動家たちと一緒に、「戦争と女性人権博物館」「植民地歴史博物館」「パク・ジョンチョル記念館」を訪問。日本による植民地支配や日本軍「慰安婦」問題、戦後の民主化闘争の歴史について学んだ。

3日目は、建設労組の上部団体、建設連盟の集会に参加。7000人の組合員の前で、菊池委員長が日本の権力弾圧の実情と日韓連帯の強化を訴えた。さらに、民主労総の労働者大会(6万人が参加)に合流。大会では、ム・ジェイン政権が、ロウソク革命で労働者が要求した政策を実行せず、大財閥の要求に沿った政策を進めていることを厳しく批判し、11月20日にゼネストを決行すると宣言した。

ロウソク革命の成功をリードした民主労総の存在感を見せつけるかのように、光化門広場は労働者で埋め尽くされていた。

*注「ロウソク革命」・・・パク・クネ前大統領の政治の私物化を批判し、韓国の民衆は2016年冬から毎週末、ソウルの光化門広場にロウソクをかかげて集まった。その数はつねに100万人を数えた。